顎関節症に関係する筋肉
2014-12-16 [記事URL]
「顎関節症」は、「噛み合わせの悪さ」が原因で起こることが多いといわれています。 そして、上下の「噛み合わせ」がずれる原因は、「歯並びの悪さ」にあります。 顎関節症に罹ると、大きく口を開けられない、話にくくなるなどの不便さがあります。 ところが、日々の生活を送っているうちに、だんだん体が慣れてくるため、顎関節症に気付かないまま慢性化することも少なくないのです。 顎関節症の自覚症状のない人を検査すると、なんと70%の人に異常がみつかるのですが、医療機関で治療をする人は、顎関節症の6~7%だといわれています。 これらのことから、顎関節症の自覚症状がない人、あるいは症状に慣れてしまっている人が多いことに気付かされます。 顎関節症の主な症状は、①顎が痛い ②開口障害(口を大きく開けられない)③関節雑音(顎を動かすとき音がする)があり、自分でチェックすることができます。 口元に力を入れて、咬み締めてみましょう。 首筋全体が硬くなり、胸筋をはじめ、肩の付け根から腕にかけても緊張するのがわかりますね。 顎を動かすためには、これだけの筋肉が関係しているのです。 ちなみに、顎関節の働きに関係する主な筋肉には、次のものがあります。 ①側頭筋(そくとうきん):下顎筋を動かす働きをしています。 ②咬筋(こうきん):下顎を引き上げて、歯を噛み合わせる働きをしています。 ③胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん):首を曲げたり、回転をする働きをしています。