顎関節症のタイプ
「顎関節症」のタイプにはいろいろありますが、ここでは4つのタイプに分類してお話したいと思います。
①筋肉の障害(Ⅰ型)
顎関節症のなかでいちばん多い症状です。
筋肉が緊張しすぎて硬くなり、痛みを感じることが特徴です。
また、関節に異常がなくても口が開きにくくなること、つまり「開口障害」を起こすこともあります。
②関節包・靭帯の障害(Ⅱ型)
顎関節に捻挫をしたような不快感があり、顎を動かすと痛みがあります。
③関節円盤の障害(Ⅲ型)
問診やMRIなどの画像分析により、診断がつきやすくなります。
口の開閉トレーニング、つまり「開口訓練」で改善する例が多くみられます。
④変形性関節症(Ⅳ型)
「歯ぎしり」や、パソコンなどに集中しているときの「食いしばり」、食事のときの「片噛み」などが原因になります。
それらの癖を徹底的に意識して努力すると、かなり改善できます。
顎関節症が進行して重症化すると「外科手術」が必要になりますが、実際に必要なケースは全体の20%以下だといえるでしょう。
これら4つのタイプは、いずれも「整体」で症状改善ができることもあります。
「整体院」では、全身のバランスを整えることを目的とした整体を行なっています。
顎関節症は、放置しておくと顎だけでなく全身の歪みにつながり、内蔵も含めた不快な症状に悩むことになります。
これらの症状を改善するためには、患者さん自身が治療に前向きな気持ちになることが大切だといえますね。