顎関節症と生活習慣
「顎関節症」は「生活習慣病」ともいわれます。
このような表現をすると極論だといわれるかもしれませんが、食生活も含め、日々の生活習慣が心身の健康状態に与える影響は大変大きいものです。
たとえば、育ちざかりの中学生が、重い通学かばんを片方の手だけで持ち続けることも体の歪みの原因になります。
頬杖をついた姿勢や寝転がったままで、テレビを観たり、お菓子を食べる習慣を続けると、「噛み合わせ」がずれて顎関節症につながります。
寝転がったままで食事をすると、気道に詰まって窒息する危険性がありますので、不慮の事故を防ぐためにも止めてほしい行為です。
就寝時、うつ伏せの状態を続けると、顎が圧迫されて歪んでしまいます。
就寝中には何度も寝返りを打ちますが、最初からうつ伏せ状態で寝ることは避けてください。
枕の材質や高さなどは安眠を妨げるだけでなく、顎関節症の原因になりますので、枕選びにも注意したいですね。
1958年、インスタントラーメンが誕生したのを機に、柔らかい食事に人気が集まり、子どもの顎の発達に大きな影響がでるようになりました。
本来28本ある永久歯が「U字型」に整列するためにも、顎の発達は大切です。
顎関節症を防ぐためにも、歯ごたえのある食材を使った食事を摂るように心掛けたいですね。
その他、パソコンの画面に長時間向かうと体が固まってしまいます。
それを避けるためにも、適度な運動をして気分転換をするように工夫したいですね。